2015年1月15日は、歴史的な日になりました。
どんな日かというと、
「暴騰」 or 「暴落」
の日です。
始まりは、
2015年1月15日の18時30分頃のニュース。
『スイスの中央銀行に当たるスイス国立銀行は15日、
スイス・フラン高に対応するため設定していたユーロに対する上限額を廃止する
と発表した』
噛み砕いて言うと
スイスのフラン高を容認します
ということですね。
スイスというのは永世中立国であり、
政治的に中立している国です。
そのため、戦争やテロがあると、
有事の際のフラン買いということで、
政治的に中立だから安全だろうという理由で
フランが買われる傾向があります。
避難先通貨として選ばれることもあって、
自国の通貨高に苦しんできた訳です。
しかし、
フランの通貨高に対抗するため、
2011年9月6日、
スイス国立銀行はある対策に出ます。
それが、
『1ユーロ=1.2スイスフランの上限を設けて、ユーロ相場に連動させる』
という異例の通貨政策です。
つまり、
1.20フラン以下のフラン高は容認しない
ということです。
(追加緩和をしてでも、フランを安くするということですね。)
過去最高値圏に上昇したスイスフラン相場を押し下げるための苦肉の策です。
(アベノミクスが始まる前の日本も、
自国通貨高に苦しんでいたことは記憶に新しいはず。)
この発表を受けて、大多数の人はこう思っていました。
スイスの国立銀行が、ユーロを買って、フランを売るのだから、
ユーロフランは1.20を下回ることがない。
だから、
1.20に近づいたら、ロングのポジションをとれば、負けない。
この戦略は、
2015年1月15日の18時29分までは
正しかったのです。
その1分後の、激動を誰が予想したでしょう。
それでは、実際のチャートです。
このチャートから分かることは、2点あります。
1つ目は、ボラが高いということ。
今日一日で、月足分の値幅があるのです。
2つ目は、ユーロフランにおいて、1.20を超えたら、一瞬で0.8362まで行っているということ。
これは、
1.20フランを割れたらすぐにショートエントリーの予約注文
をしている人が多数いたからではないと予想します。
3年とちょっとの間、
レンジ相場であり、かつ、1.20フランを割れていないのですから、
相当エネルギーがたまっていたのでしょう。
参考までに、フラン円もめっちゃ動いてるので参考までにのせておきます。
FXのハイレバレッジを体感できる貴重な日になったと、
手を振るわせながら、自分に言い聞かせます。
ポジションを持ってなくてよかった(笑)
「警告!ゼロカットの仕組みを知らないまま、FXをしていた人の末路が悲惨すぎる」
という記事で、ゼロカットの仕組みについて説明してますので、ご一読ください。
PS
今回のスイス国立銀行の撤回を受けて、
フランと同じく、円に関しても、
自国通貨が高くなるのではないか、という推測が流れています。
円高に向かう流れにも気をつけていきましょう!